養殖ビワマスの本格的な事業化進む!

養殖ビワマス 8ヶ月(2007年8月)

養殖ビワマス 8ヶ月(2007年8月)

写真提供:田中秀具氏

養殖ビワマス 1歳9ヶ月(2007年8月)

養殖ビワマス 1歳9ヶ月(2007年8月)

写真提供:田中秀具氏

ビワマスは琵琶湖固有種で重要な水産資源の一つです。

滋賀県水産試験場(醒井養鱒場)が昭和51年(1976)から「ビワマス親魚養成試験」に取り組み、昭和54年(1979)に養成親魚(第1代)を供して授精、孵化、飼育(第2代)に成功する。

その後も継代飼育されたものを用いて、平成2年から、「ビワマスの養殖の研究」に着手、選抜育種の手法により、平成5年(1993)10月15日に22ヶ月齢で最大で全長46.8㎝、体重1656gの作出(第6代=養殖第1号)に成功する。

平成21年より県内養殖業者へ稚魚(第15代)を出荷してビワマスの養殖事業化へ向けた本格的な取り組みが滋賀県水産試験場で実施される。

一方で、全雌三倍体の研究にも取り組み、平成24年8月31日付けで水産庁から出荷を可能とする確認通知を受ける。

これにより平成24年10月より県内養殖業者への全雌三倍体の種苗出荷が始まり、ビワマスの養殖業の経営規模を拡大した取り組みがみられるようになる。