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醒井養鱒場とは

醒井養鱒場とは

明治11年(1878年)に設立された日本でもっとも歴史のあるマス類の増養殖施設の一つです。

養鱒場を取り巻く環境は、深山幽谷として自然景観に勝っており、霊仙山(1094m)山麓の鍾乳洞から湧き出る清水を使ってイワナやアマゴ、ニジマス、ビワマスが育てられ、「日本の渓流魚の里」となっています。

また、観覧のお客様や、体験学習に参加された人々が自然とふれあう情操教育の場として活用されています。

 春  夏  秋  冬

あなたにも伝えたい。水と生命のすばらしさ。さかなたちが迎えます。


日本最古の養鱒場

霊仙山のふもとから湧き出す清流をたたえた池に大小さまざまなニジマス、アマゴ、イワナ、ビワマスなどが群泳しています。

にまぼろしの魚“イトウ”、古代魚“チョウザメ”、清流のシンボル“ハリヨ”なども展示飼育しています。

醒井峡谷のふところ、場内は、春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉など四季それぞれに豊かな自然に恵まれています。



何をしているところ?

 
マス類生産
主に県内の水産増養殖業の振興と河川におけるマス類の資源維持を図るため、 ニジマス、アマゴ、イワナ、ビワマスの種卵種苗の生産を行っています。
主な飼育魚の飼育量
●種卵 42万粒
●種苗 79万尾
●成魚 31トン
対象魚種
ニジマス、アマゴ、イワナ、ビワマス
(平成27年度生産実績)
普及と研修
県内の養殖場や河川漁業協同組合に養殖技術や放流技術等の普及指導を行っています。
また、さかな学習館で主に小中学生を対象にした「夏休み親子さかな教室」や地域の小学生を対象にした「採卵教室」を開催するなど、魚や養殖事業に対する知識の普及に努めています。
調査研究
琵琶湖の特産種であるビワマスやイワナ・アマゴなどの在来マス類を活用し、特色ある滋賀の内水面漁業・養殖業の活性化をめざして調査研究を行っています。
●琵琶湖水系産イワナ・アマゴの種苗化研究
●渓流漁場の資源管理に関する研究
●ビワマスの養殖魚としての品質向上研究

養殖ビワマスの本格的な事業化進む!

養殖ビワマス 8ヶ月(2007年8月)

養殖ビワマス 8ヶ月(2007年8月)

写真提供:田中秀具氏

養殖ビワマス 1歳9ヶ月(2007年8月)

養殖ビワマス 1歳9ヶ月(2007年8月)

写真提供:田中秀具氏

ビワマスは琵琶湖固有種で重要な水産資源の一つです。

滋賀県水産試験場(醒井養鱒場)が昭和51年(1976)から「ビワマス親魚養成試験」に取り組み、昭和54年(1979)に養成親魚(第1代)を供して授精、孵化、飼育(第2代)に成功する。

その後も継代飼育されたものを用いて、平成2年から、「ビワマスの養殖の研究」に着手、選抜育種の手法により、平成5年(1993)10月15日に22ヶ月齢で最大で全長46.8㎝、体重1656gの作出(第6代=養殖第1号)に成功する。

平成21年より県内養殖業者へ稚魚(第15代)を出荷してビワマスの養殖事業化へ向けた本格的な取り組みが滋賀県水産試験場で実施される。

一方で、全雌三倍体の研究にも取り組み、平成24年8月31日付けで水産庁から出荷を可能とする確認通知を受ける。

これにより平成24年10月より県内養殖業者への全雌三倍体の種苗出荷が始まり、ビワマスの養殖業の経営規模を拡大した取り組みがみられるようになる。

 

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